スイレン シーズン2022 (13)第23・24号開花!再検証 日によって花の形が変わる?~そこから得たスイレンの魅力を考察!

温帯スイレンの観察日記、2022年シーズン。

2019年夏に我が家にやってきた、温帯スイレンの「アトラクション」。シーズン4年目の記録。

2022.09.03 🌸第23号開花🌸再検証・花の形は変わるのか?

 

第23号は22号との今季4回目のダブル咲き。
前号からの課題、花の形の変化について検証してみます。
ちなみにウチのスイレンの花は、日の出とともに開花しはじめ、今の時期だと15時ぐらいに閉じてしまいます。
15時前になると閉じてしまう(09.04)。

09.03 開花1日目

一番奥に平べったい雌しべが見える。雄しべは周りに固まっている。

09.04 開花2日目

雄しべが中心に向かって広がってきて雌しべを覆い始めてきた。

09.05 開花3日目

雌しべは完全に覆われてしまい、雄しべから花粉が分泌してるのが確認できる。

2回の観察で開花からの日数によって、花の形が変わっていることが確認できた。
開花1日目は、雌しべがしっかりと見えているが、日数が経つごとに雌しべが見えなくなってくる。

コレを「雌性先熟(しせいせんじゅく)」といい、この形態は「雌性先熟」の一つのバリエーションのようだ。「雌性先熟」は、雌性から雄性に性転換する状態、または両方の性を持ちながら雌性→雄性へと変化する状態をいい、植物だけでなく、動物にもに見られる現象。
この「アトラクション」という品種のスイレンは、「雌性先熟」のようだ(スイレンのすべてが「雌性先熟」かどうかは不明)。
また、「雌性先熟」は「他家受粉」というキーワードも関連してくる。
「自家受粉」は自分自身の花の花粉で受粉する方式に対し、「他家受粉」は、他の花から花粉をもらって受粉する方式。「雌性先熟」だと雄しべが後から成熟してくるので、自ずから「他家受粉」になるようだ。
また、「他家受粉」は、他の花から花粉をもらうので、遺伝的なバリエーションが増え、種の繁栄につながると考えられている。非常にメリットがある反面、自分たちで受粉できないので、虫などの動物に花粉を運んでもらわないといけない。ここが「他家受粉」のデメリットで、虫たちを引き付けるような色や形状、香りを持つ花を咲かせないと致命的になる。

以上のことから、スイレンの魅力である、
 ①スイレンの品種がバラエティーに富んでいること
 ②スイレンの花がキレイなこと
上の2つは、スイレンが「雌性先熟」であり「他家受粉」だから、ということになるようだ。
なかなかよくできている!

2022.09.05 🌸第24号開花!🌸連続ダブル咲き!


スイレンの花の魅力のモトがわかったところで、今シーズン第24号が開花。
第22-23号に続き、第23-24号のツーショットに成功!今季5度目のツーショット達成。
ますます、スイレンのトリコになりそう・・・

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