雇用増も解雇急増?“定着”の課題も浮かぶ障害者職業紹介統計


医療関係者・元年金相談員のいる社労士事務所◆オフィス・スマート

厚生労働省は令和6年度(2024年4月〜2025年3月)のハローワークを通じた障害者職業紹介状況を公表しました。新規求職申込件数は268,107件となり、前年度比+7.5%、就職件数は115,609件(+4.4%)で、いずれも過去最高だった令和5年度を上回りました。しかし就職率は43.1%と、前年から1.3ポイント低下しています 。

障害別に見ると、身体障害者は22,704件(申込数は微増)、知的障害者は22,449件(申込+7.7%・就職+1.1%)、精神障害者は65,518件(申込+11.1%・就職+8.1%)、その他(発達障害等)は4,938件でした。精神障害者の増加が最も顕著です 。

増加の背景としては、①新規申込者の増、②法定雇用率引き上げに伴う企業側の雇用促進、③求人自体の拡充などが挙げられています 。

一方、解雇の届出は過去最多の9,312人(前年2,407人)と急増し、平成13年度(4,017人)をも上回りました 。一見雇用環境が拡大する一方で、定着や職場環境に課題がある可能性も示唆されています。

厚労省は今回の統計を雇用推進と支援策の検討材料として位置づけ、今後も企業・求職者双方への支援強化や定着施策の研究・実施を進めていく旨を示しています。

カテゴリトップへ

1st Upload 2025.07.08 No.6948

logo_futter

Keyword #障害者雇用 #職業紹介 #就職支援 #法定雇用率 #雇用動向
#社労士 #社会保険労務士 #労務士 #労働 #労務 #人事 #年金 #社会保険 #安心 #どうしたらいい #相談 #障害年金
#京都府 #八幡市 #京都南部 #大阪府 #枚方市 #オフィススマート #京阪くずは男山社労士事務所

※あらかじめご承知おきください※
このblog記事の内容は,執筆時の法令等に基づいて記載しています。執筆時以降の法令改正等により,適用が変更となる場合があります。
記事執筆にあたり,正確な記述に努めていますが,当該記事内容に対して何らかの保証をするものではなく,内容や事例に基づくいかなる運用結果に関しても一切の責任は負いません。
また,給付金・補助金等は,支給要件や申請期間等条件を満たす必要があり,100%受けられるものではなく,もらえない場合もあります。
当サイトのご利用規約はこちら

PAGE TOP