両立支援コーディネーターって?

仕事を持っているあなたが、突然の病気やケガで長期的な治療が必要となったとき、あなたは誰に相談しますか?

  1. 職場の人(上司や人事担当者)に相談する
  2. 病院の人(医師やケースワーカー)に相談する
  3. 家族や知人に相談する

今まで通りに仕事を続けていきたいのですが、病気やケガの治療にも時間や労力を割かなければいけません。つまり、仕事と治療を両立させないといけません。

また、仕事や治療以外にも、家事やお金のやりくり、場合によっては、子育てや介護など社会生活を送っていくにあたり、個々の事情に合わせて考慮しないといけないことがたくさんあります。

仕事と治療を両立するにあたり、様々なことを考慮しないといけない。

治療

仕事

社会生活

職場の人は仕事のことはわかりますし、親しい間柄でしたら家庭の状況もわかるかもしれません。
しかし、病気に対する留意点、予後や再発に関すること、治療といった医療の分野のことはなわらないでしょう。また、社会的な支援や法的なこと、手続きについても分からないことが多いかと思います。

病院の人は、医療面での専門家ですが、あなたの会社のことや労働に関するルール、社会的な支援や法的なこと、手続関係についてもくわしい方は少ないと思います。

家族や知人は、あなたの身のまわりのことはわかるでしょうが、医療や労働ルール、社会的な支援などについてアドバイスできる人は少ないと思います。

事情を分かる人がそれぞれの分野に分かれている

医療スタッフ

病気に対する留意点
予後や再発に関すること
安全配慮

職場の人

仕事や勤務に関すること
労働に関するルール
会社のルール

家族や知人

家庭事情に関すること
家計に関すること
家族の状況

実際に仕事と治療を両立させていくにあたり、これらの分野の人たちの意見を聞きつつ、あなた自身に合った仕事と治療の両立プランを組み立てていかなくてはなりません。
あなた自身がそれを実行することができればいいのですが、長期的な治療が必要な状態に置かれている以上、あなた自身で実際にやっていくことは簡単なことではありません。
また、それぞれの分野の人たちと話を進めていくためには、ある程度の知識が必要になってきます。

それぞれの分野をつなぐ職種が必要です。

両立支援コーディネーターの役割

「両立支援コーディネーター」は、労働者(患者)やその家族からの依頼を受けて労働者(患者)に寄り添いながら相談支援を実施し、労働者(患者)、主治医、企業・産業医のコミュニケーションのサポートを行う役割を担っています。

病気にかかった労働者(患者)がスムーズに職場復帰(復職)できるように、また、仕事を理由として治療を中断することなく継続治療できるように、医療機関に受診を始めて早期の段階から対象者の依頼を受けて介入する職種です。

2017(平成29)年、働き方改革実行計画において、主治医、会社、産業医と患者に寄り添う両立支援コーディネーターのトライアングル型サポート体制を構築することが定められ、実現に至っています。

■働き方改革実行計画(概要)|厚生労働省HP 【別ウィンドウが開きます】

(「7 .病気の治療と仕事の両立」の「(2)トライアングル型支援などの推進」に定められています。)

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1st Upload 2022.08.18 No.5893

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