就業規則作成の際の参考に~厚生労働省HPのモデル就業規則が変更されています。

常時10人以上の労働者を使用する使用者には,労働基準法で就業規則の作成と労働基準監督署長への届出が義務付けられています。

また,就業規則を変更する場合も同様に労働基準監督署長への届出が必要です。

厚生労働省のホームページには,就業規則を作成する際の参考としてモデル就業規則のページがアップされていますが,2022(令和4)年11月に改訂が加えられています。

改訂内容は以下の項目の追加です。

・勤務間インターバル制度:モデル就業規則第22条

・出生時育児休業:モデル就業規則第28条

・不妊治療休暇:モデル就業規則第29条

■勤務間インターバル制度:モデル就業規則第22条

2018(平成30)7月に公布された,いわゆる労働時間等設定改善法によって,勤務間インターバル制度導入が努力義務化されました。

今後,運転手や医師の働き方改革関連制度の整備が盛り込まれていく中で必要となってくる条文です。

【参考ページ】
・2022年4月からの自動車運転者の改善基準告示の見直しについて。
 https://sr-smaht.com/kaizen-kijunkokuji_202204/

・トラック運転手の勤務間インターバルが9時間に。
 https://sr-smaht.com/truckdriver-hatarakikata/

・厚生労働省に医療機関の宿日直申請にかかる相談窓口が設置されています。
 https://sr-smaht.com/news20221117/

■出生時育児休業:モデル就業規則第28条

2022(令和4)年10月からスタートした,出生時育児休業に伴ってのものです。

【参考ページ】
・東京都と東京労働局のオンライン説明会~育業(育児休業)360度徹底解説
 https://sr-smaht.com/tokyo-ikugyo/

・両立支援等助成金 出生時両立支援コース(子育てパパ支援助成金)~2022年度
 https://sr-smaht.com/ryouritu-shuseiji2022/

 
■不妊治療休暇:モデル就業規則第29条
2021(令和3)年2月に改正された,いわゆる次世代法に基づく,不妊治療と仕事の両立に関連したものです。

【参考ページ】
・不妊治療とシゴト 両立している社員のための職場づくり
 https://sr-smaht.com/news20221206/

◆モデル就業規則について(厚生労働省HP)【別ウィンドウが開きます】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/model/index.html

就業規則の作成・変更については,モデル就業規則を参考に作成・変更されることが良いのですが,会社ごとに状況は違います。

モデル就業規則を会社の実情に合ったものにアレンジすることが必要です。また,作成・変更等のタイミングによっては,助成金の支給申請が可能となる場合もあります。

自社で作成・改訂する際は上記を考慮し,作業を進めるようにしてください。

また,コストはかかりますが,就業規則の作成・変更については,お近くの社会保険労務士に相談されることをお勧めします。

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1st Upload 2023.01.17 No.6045

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