2022(令和4)年3月限りで廃止となった年金手帳の代わりとなるものは何?
2022年4月から新しい年金手帳の発行がなくなる。発行がなくなるだけなので,過去に交付された年金手帳は全く使えなくなるわけではない。
では,年金手帳が廃止されることにより,いったいどんなことが起こるのか?
また,代わりとなるものは何なのか?
そもそも年金手帳の役割とは
- 保険料を支払った記録・証明
- 基礎年金番号の本人通知
2022(令和4)年4月以降,年金手帳の役割をはたすものは
以下の3つの方法があげられる。
- 基礎年金番号通知書
- ねんきん定期便
- ねんきんネット
それぞれの概要は以下の通り。
基礎年金番号通知書
2022(令和4)年4月以降,はじめて年金制度に加入する場合や年金手帳を紛失した場合に発行される。
クレジットカードサイズの大きさで,基礎年金番号・氏名・生年月日・交付日が記載されている。
基礎年金番号通知書は,直接加入者本人に送られてくる。
(年金手帳の場合は,会社経由で加入者のもとに届くようになっていた)
転職等で社会保険の手続きを行うときは,これを会社に提出する。
ねんきん定期便
毎年誕生日に日本年金機構から送られてくる。保険料納付の記録や将来の年金見込額といった年金記録が記載されていて,年金制度の理解と信頼性の向上を目的に2009(平成21)年9月から実施されている。
通常は葉書タイプの様式(50歳以上と50歳未満で様式が異なる)で送られてくるが,節目年齢(35歳,45歳59歳)には封書タイプのより詳しい内容のものが送られてくる。
ねんきんネット
2006(平成18)年3月から開始されたWebサービス。最新の年金記録の確認,将来の年金受取見込額の確認,通知書や届出等の手続きなどができる。
スマホでのアクセスもできるので,簡単で手軽に年金関係の情報を確認することができる。
マイナンバーカードのサイト(マイナポータル)からアクセスすることも可能。
(別途,アクセスするための手続きが必要)
年金手帳の廃止は,近年の紙からデジタル化の流れのひとつとして受け取れる。
年金との付き合いは長期にわたるものなので,紛失の可能性のある紙媒体からの移行はとてもメリットが大きいと考えられる。より手軽に簡単に情報アクセスできる新しいスタイルに大いに期待したい。
最後に基礎年金番号通知書や年金手帳がなくなってしまい,再発行が必要な手続きについて。
基礎年金番号通知書の再交付を受けようとするとき|日本年金機構HP【別ウィンドウが開きます】
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1st Upload 2022.08.18 No.5893
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